理事長挨拶
理事長挨拶
当院では、2年ほど前に増改築工事が完成しました。現在、病棟は、4~5階が一般病棟、3階が医療療養病棟、2階が介護医療院(コスモス)という体制で、近くのサービス付き高齢者向け住宅のぬくもり(60室)や有料老人ホーム陽だまり(60室)、ショートステイのそよ風の家(20室)などと連携しながら、医療と介護の包括ケアを提供させて頂いております。
コロナ感染症については、昨年、5類に変わってから、状況が少し落ち着きましたが、その後も終息はしておらず、感染拡大の波をくり返しています。現状では、厳しい面会制限は行っていませんが、感染対策の継続は必須です。皆様も、院内でのマスクの着用など、ご協力をお願い致します。
一方で、社会の高齢化と少子化の進行は加速しています。この大きな問題に対応するためには、総合的な医療体制の進化と、さらなる効率化が必要です。四国中央市では、急性期病床はやや過剰で、回復期病床が不足しているようです。当院の一般病棟では、急性期病床と包括ケア病床が混在していましたが、地域のニーズに合わせて、2024年10月より、一般病棟を、全面的に地域包括ケア病棟に移行する方針にしました。包括ケア病棟のほうが、回復期のリハビリが行いやすいためですが、同病棟では、入院日数が最大60日までとされていますので、それ以上、入院が長引くようであれば、医療療養病棟や介護医療院での治療継続を提案させて頂きます。
救急医療につきましては、一般病棟が包括ケア病棟へ移行した後も、これまで通りに、5日に1回、内科系疾患の輪番を担当させて頂きます。しかし、手術やカテーテル治療が必要になる恐れがあるような重症の患者様は、従来のように総合病院や3次医療機関へ紹介させて頂きますので、ご理解をお願い致します。
なお、全国的に、看護師や介護士の採用が難しくなっています。当院では、すべての職員が無理をしないで、長く働けるように、また、いろいろな働き方を選べるように、そして、給与などの待遇についても、期待に沿えるように見直しを行っています。今回、定年は60歳から65歳に延長しました。今後、多くの方が応募してくれることを期待しています、
上記のように、職員の採用が難しく、また、建築費用が高騰している状況ですが、明生会は、あえて新しいサービス付き高齢者向け住宅(54室)を建設することに致しました。紙産業技術センターの近くで、川之江から三島の街並み、海や川之江城まで見渡せる、眺めの良い所です。これから、独居の高齢者が増えていくことが確実で、ある程度の規模がある高齢者施設でないと、運営していくことが困難になると予想されるためです。「ハートケアガーデンほほえみ」という名前で、2025年初夏のオープンを目指しています。